INTERVIEW

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制作と技術を一気通貫で

アポロ・プロダクション 麻田(代表取締役)・新井(取締役)・大川(取締役)

5月11日付けでCandeeはドワンゴやLINE LIVEをはじめ、月間500本以上のライブ配信実績を誇る「アポロ・プロダクション」(以下アポロ、代表取締役:麻田俊行)を完全子会社化しました。

子会社化に伴い、Candee 代表取締役副社長CCOの新井拓郎と、執行役員の大川秀平が新たに取締役に就任。今回は、麻田、新井、大川にパートナー関係を結んだ背景と今後について訊きました。

まず、アポロがCandeeと組むメリットはどのようなモノになるのでしょうか?

麻田:ちょうど、Candeeからお話をいただいた時は、上場を目指すか目指さないかを決断しようしていたタイミングでした。世の中的には2016年にライブ配信がバブル的に流行って、今年も新規媒体が増え続けている、まさに攻め時。私は前職で上場を経験していて、その大変さはわかっているつもりなので、攻め時のタイミングに上場を目指すことで、ウチの事業規模拡大のスピードを緩めたくなかった。なので、上場しなくてもスケールメリットをいかせる、かつ同じ方向を向いている会社なら一緒にやっていく価値があると考えたんです。

ではCandeeにとってアポロがパートナーになった強みは?

新井:ライブ配信が日本のみならず、世界中でコンテンツ的にもマーケット的にもニーズが増加してきている中、今後は映像が作れる人、ライブを届けられる人の奪い合いになっていくでしょう。なので、安定してクオリティと供給量を担保できる会社は圧倒的にチャンスが増える。アポロは多くのライブ配信を手がけてきた業界最大手です。そのアポロが味方にいるということは、供給量をちゃんと維持できる強みが手に入ったということ。そして、お互いに切磋琢磨していけるという関係になれたことも大きいですね。

切磋琢磨というと?

新井:ライブ配信のコンテンツの作り方自体は発展途上です。Candeeもこの1年ほどは「Live Shop!」をはじめ、「LINE LIVE」や「Facebook Live」、広告案件において企画制作レイヤーの部分で「飛び抜けたコンテンツを作りたい」という思いでライブ配信をやってきました。
 そうすると何が起きるか。技術レイヤーでも難易度が上がるんです。極端な話になりますが、カメラを定点に置いてPCに接続してボタン押せば、ライブ配信はできます。ただコンテンツ的に攻めたライブ配信をやろうとすると、技術レベルも必然的に上がっていくんです。
 Candeeとアポロが組むということは企画制作から技術配信までを一気通貫でやれるということ。切磋琢磨しながら技術力を一緒に高めていけば、どのライバルよりもノウハウがたまって圧倒的なアドバンテージになるんです。



大川:やはり、一気通貫でやる相乗効果は計り知れないですね。
 プラットフォーマー側からすると、既存の映像業界、ネット業界の人たちはライブ配信に関するスキルでいうと何か欠けている人が多く、1つの案件に対して撮影、プロモーション、SNSマーケティングなどいろいろな業者がいる中で、結局専門性が欠けているからまるっと任せられないことがよくあるらしいんです。それがCandeeがアポロと一緒に技術のレベルまでやれるとなったことでいろいろな相乗効果が生まれる。実際、アポロの中でも今までどおりのスキルでやれていた部分もあれば、これから必要になってくるスキルが出てきていると思う。その辺が、Candeeとアポロが組んでいる意味が一番出てくる部分になる。これはCandeeのクライアントにとっても中長期的に見てメリットだと思います。

会社として目指していくところは?

麻田:Candeeと組んで一番大きいのは、ライブ配信、広告、コンテンツをよりたくさんの視聴者が見て、世の中にインパクトを与えるコンテンツをどんどん作っていけるところです。企画から最後の配信までを一気通貫でやりながら、チームワークを高めていって、大きな案件をてがけるようになりたいですね。

新井:僕らはネットにおけるコンテンツ制作を今まではフロント部分しかできなかったけど、アポロさんと一緒になることで、やっと頭からおしりまで一気通貫でグループとして完全に作れるようになった。
 当然、自社コンテンツのクオリティや供給力の向上に努める。そのノウハウを広告案件などで、クライアントさんにも提供していきたいと考えています。そもそも僕らは、ネット動画マーケット自体を変えていきたいと思っているし、盛り上げていきたいと思っています。

だからこそ、Candeeとアポロは手を組んだんです。

今後、ジョインしてきてほしい人物像は?

麻田:既存のメディア、テレビ、広告、イベントなどの技術会社の中で、本当はもっとやりたいという野心を持っている人に来てほしいですね。
 ただ、別にライブ配信の現場に将来性をそこまで見出さなくていい。収録モノも今後絶対増えてきます。逆に、ライブ配信をやりたくてウチに来る人はそんなにいないんですよ。たとえばカメラマンは、本当は映画を撮りたい人も多い。そういった考えの人もウェルカムです。より勢いがあるネット動画業界の中でキャリアを積んでいくのはすごく意味があると思うので、新しいメディアが伸びていく中に入り込んで撮影技術を磨いていくことはとても役に立つ。たとえば、縦動画に慣れているカメラマンってほぼいないんですよ。そういったことに慣れてくれば敵も少ないので、ブルーオーシャンに走っていけるなどメリットはたくさんあると思います。


新井:通常だと、技術会社、制作会社に分断されている部分が、Candeeとアポロでいえばミックスされている。
 特にLive Shop!ではたまにディレクターが技術をやったりするくらいです。なぜかというと、画面演出などを多様に使っているので、配信ベースの機材だけでは演出として使えないから、その場でPCなども使用して演出しているんです。そうすると、もはやVJに近い。人数もスタッフも絞り込みながらも、臨機応変なコンテンツの演出を作るために、新しい手法は常に模索しています。これは技術チームとディレクターの距離が近く、お互いに新しい演出方法を編みだそうとした結果といえるでしょう。
 技術としてチャレンジしたいと思った時に、アポロとCandeeなら守備範囲が広いし、クライアント案件にもチャレンジでき、自社メディアもやっている。技術に近いネット系の映像制作なら、僕らはどの会社よりもチャレンジングできる現場とノウハウがたまる場所を提供できると自負しています。

麻田:現状、アポロが手がける案件のジャンル的には音楽が多いんですけど、バラエティも、今後はスポーツもやっていきます。さらに将棋だったり、生ドラマだったり、色々なジャンルをやりたい。
 今、たとえばテレビ番組の技術会社は基本的に1つのジャンルに偏っていることが多いのではないでしょうか。バラエティならバラエティ、報道なら報道。その点、アポロは他のことにもいろいろチャレンジできる環境なのでチャンスが多いと思います。

copyright by YUTA SUZUKI
photo by KENICHI IMAMURA

※アポロ・プロダクションの採用情報はこちらです。
http://www.apollo-prod.com/jobs.html